【石塚さんのコラム】伝えてみよう、わたしたちのこと
コロナ禍が明けて、世の中が変わったなと思うことの一つに採用活動があります。
大手企業の採用が活発になり、中小企業は少なからず応募者の減少を感じています。
ある大学に授業協力で参加した時のこと。中小企業を受けたいと思う学生が少ないので、その理由を尋ねました。
「中小企業は情報が少ないから怖い」
その返答にショックを受けたのは言うまでもありません。
中小企業は、社長も社員の名前と顔と好みまで把握して、アットホームなのが特徴だと思っていたのは、こちら側の自己満足だったのです。
この傾向については、心当たりがあります。応募者は少ないながらも、会社見学に来た学生の応募率は高い。選考に進んでくれるのは、会社の雰囲気を知って安心してくれたからではないでしょうか。
そこで遅ればせながら、社員が学生と交流するイベントの実施協力を社内に呼びかけました。
会社説明会と、あとは何をしようか?
「半日程度の開催ならば短時間の仕事体験よりも、まず当社で働くイメージを持ってもらおう」
「若手社員へのインタビューはどうか」
「会社でどうやって技術を身につけたか」
「会社で楽しかったこと、辛かったこと」
等身大の社員の声を届けようという意見が出てきました。
それまでは、採用担当者だけでどうにかしようと頭を抱えていましたが、呼びかけると人の数だけアイデアや意見が集まりました。
総務の悩みを、部門を超えて相談に乗ってくれるのも中小企業の強みだと、やっぱりアットホームの良さがあると実感しています。
ということで、当社で初めての「学生と若手社員との交流会」を3月25日に実施することになりました。社長も社員も参加して、少しでもわたしたちを知ってもらえれば。伝えなければ伝わらないのですから。
出てきたアイデアをまとめるのが管理者の役割と肝に銘じて、挑戦です。
石塚聡子
株式会社マン・マシンインターフェース https://www.mmi-sc.co.jp/
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