サポーターコラム

【近藤さんのコラム】自身の一隅で努力し明るく光り輝く

今回コラムを寄せていただいたのは、当事業でキャリア・サポーターの役割を担っている近藤 佳保里さんです。

7月も、とても興味深いコラムを寄稿いただきました。ぜひご覧ください。

 

■ 一隅を照らす 此れ則ち国宝なり

「あなたは〇〇な人だね」と周囲からいただいた言葉で心に残っている表現は、「あなたは『一隅を照らす』人だね」と、仰っていただいたことです。

「一隅を照らす 此れ則ち国宝なり」は、天台宗伝教大師 最澄が示した『天台法華宗年分学生式(山家学生式)』の冒頭の文章で、比叡山でおこなわれる教育方針や修行方法が示されたものです。

「一隅とは、いま、自分が置かれている場所や、立場を指し、自分自身の一隅において精一杯努力をし、明るく光り輝くことのできる人こそ、尊い国の宝です。」という意味です。

ひとりひとりが、それぞれの場所で最善を尽くすことにより、自分自身を照らし、それが自然と周囲の人々の心に響き、他の人々も照らします。仕事や生活を通じて、お互いにいい影響を与え合うことにより、社会は明るく照らされていくという、そんな意味があります。

また、「片隅の誰も注目しないような物事にちゃんと取り組む人こそ宝である」という捉え方もできます。

私は滋賀県大津市出身で、実家は比叡山延暦寺に近いため、偶然いただいた「一隅を照らす人」という表現に大変感銘を受け、未来もそうありたいと思い前進しています。

 

■ 自身の一隅で努力し明るく光り輝く

努力する・努めることは、常々気に留めて行動し生み出していくことと捉えています。
最澄の言葉から自身を振り返り、心がけていることは主に下記2つです。

① 自身の立場を理解する
置かれている場所、立場を常々理解することを心掛けています。
場面場面で、自分はどのような立ち位置であるかを確認してから、あらゆるミーティングやコミュニティに参加しています。

② 見落とさない、聞き逃さない
ミーティングで、相手の話を聞いているときは、ほとんどメモは取りません。
相手の表情や声、言い回しを受けとめながら、この状況を場面として記憶します。
勿論、重要なことをキャッチしてメモをとることは行いますが、ほとんど、生の声に耳を傾けて、お顔を見ています。
その瞬間しかいただくことのできない表情や声のトーンから、発信されるコミュニケーションを、見落とさない、聞き逃さないよう努めています。

 

 

 

特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA) https://www.mmi-sc.co.jp/

近藤 佳保里 さん


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