用語集

近年の社会背景から、女性活躍を会社全体で取り組むことで、企業成長の好循環を生むと言われています。今まで以上に女性の社会での活躍が求められるようになり、大企業だけでなく中小企業でも、年々力を入れて改革に取り組む企業が増えてきています。

今回は、「女性活躍」が話題になる際、よく使用される用語を簡単にご紹介していきます。

 

1.女性活躍推進法

「女性活躍推進法(正式名称: 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)」とは、女性が職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するために制定された法律です。
さらに詳しく読む→

2.アンコンシャス・バイアス

アンコンシャス・バイアスとは、無意識の思い込み・偏見のことを意味しています。多様な人材が能力を発揮し活躍できる環境を整えるためには、職場におけるアンコンシャス・バイアスを認識し対処していく必要があります。

 

<職場で起きるアンコンシャス・バイアスの例>
子育て中の女性は大変だから、負担の多い仕事を任せるのはかわいそう。

■上司側

上司側

子どもと一緒に過ごしたいだろうし、負担をかけるのはかわいそう。難しい業務は他の社員に任せよう。

 
■女性側

女性側

難しい業務を外されて私は期待されていないのだろうか。簡単な業務ばかりで、子どもを預けてまで働くことに罪悪感がある。このまま働き続けて良いのだろうか……。

 
上記は無意識の思い込みから、配慮したつもりが、結果的に女性従業員のモチベーションを下げてしまった例です。意欲のある女性が活躍の機会を失うことは、企業にとってもマイナスとなります。

3.えるぼし認定

「女性活躍推進法」に基づき、女性の活躍推進に関する状況や取組等が優良な企業を認定する制度です。認定を受けることで企業ブランドの向上や公共調達や低利融資の優遇措置を受けられるメリットがあります。

▶えるぼしとは
https://www.josei-jinzai.metro.tokyo.lg.jp/column/certification/

4.ダイバーシティ、ダイバーシティ経営

ダイバーシティ(diversity)は多様性や相違点を意味する言葉です。企業においては、人種・国籍・性別・年齢を問わずに人材を活用することで、ビジネス環境の変化に柔軟、迅速に対応できると考えられています。

5.SDGs

持続可能な開発目標(SDGs Sustainable Development Goals) とは、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成されており、ゴールの1つに「5ジェンダー平等を実現しよう」が含まれています。

6.ジェンダー平等

SDGsが掲げるゴールの1つ「5 ジェンダー平等を実現しよう」では性別による差別を無くし、女性と男性が対等に、権利、機会、責任を分かち合える社会を作ること、女性・女の子が自分のことを自分で決めながら生きる力をつけられるようにすることを目標としてい ます。
「現代用語の基礎知識 2021ユーキャン新語・流行語大賞」では「ジェンダー平等」がトップ10に選出されました。

7.ジェンダーギャップ指数

世界経済フォーラム(World Economic Forum: WEF)が2024年6月12日、「The Global Gender Gap Report 2024」を公表し、その中で、各国における男女格差を測るジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index GGI)を発表しました。

この指数は、「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、 1が完全平等を示しています。 2024年の日本の総合スコアは 0.663、順位は146か国中118位(前回は146カ国中125位)でした。2006年の公表開始以来、最低だった前年より前進したものの、政治と経済の分野でまだ格差が大きい結果となりました。

出典元: 男女共同参画に関する国際的な指数